日本が壊される

  安倍晋三麻生太郎という、恥じることを知らない政治屋が日本の総理、副総理(兼財務大臣)となって、日本を駄目な国へと先導している。

  今の日本の惨状は、森友加計問題を表面化して以来、1年以上国会ではまともに真相を解明しようともせず、無かったことにしようと実質的な審議を拒否してきた。そして、疑惑解明を進展させないまま時間だけを経過させて、国民の国家の疑惑に対する感覚を麻痺させ、少々の不祥事などその程度か、と思わせようとしてきた。更に、次から次へと国政上の不祥事が出てきては、誰の責任を問うわけでもなく、ただ淡々とそのまま流していく、という作業を繰り返している。国民の間でも、またか、という感じになって、不祥事に対する感覚がますますおかしくなってきているのではないか。

  国会での圧倒的多数を背景に、自分のやりたいことを、やりたいようにやる。邪魔はさせない。どう見ても屁理屈、どう見ても無理筋、それは禁じ手だろう、何でそうなるの、といったことが頻発し、まともな議事が成立しない状態になっている感じがする。

  疑惑が発生した時の国会、政府与党の対応が如何に異常かは民間企業の場合と比べてみれば、一目瞭然だろう。いちいち例を挙げるまでもない。こんなとんでもないことを積み上げ、国会なんてどうでも良い。時間が経てば次のおかしな事例が出てきて、前のおかしなことを忘れさせてくれるさ、なんてことを考えているのだろう。

  こんな政界の動向は、一般社会にも反映されていく。上位者が力を使っても許されるだろうと、異常事態がぼちぼち出始めてきている。勿論それを許すわけにはいかないが、社会の風潮として、そんな空気が醸し出されること自体、異常なことである。

  集団の中で、力のある者が無理に一方向に引っ張っていこうとすれば、それに反対する者が出てくる。正常な社会では、そうした綱引きが起こる筈である。そこに話し合いが生まれ、修正されていくことになる。今の政府、自民党の中にそうした動きは見られない。数人の反対意見は出るが、広がりは見られない。最早、自民党に自浄作用を期待するのは無理のようだ。与党の一角の公明党は下駄の雪。自民党に利用されるためにだけあるような党に成り下がってしまった。このまま日本が壊されても、責任は安倍さん、麻生さんだけではなく、自民、公明両党も共同正犯としての立場にあることを忘れないでほしい。

  ただ自分の為にだけ権力を使い政治の真似事をしている政治屋に、これ以上この国を壊されたくない。

日本政府の対応は?

  今更ながら、独裁国家なら暴力や脅迫で政権批判を潰すのだろうが、一応民主主義と言っている日本の政府は、対話と説得で政権批判に向き合わなければならない筈だ。ところが、安倍首相がらみの話になると何故いつもこう疑惑を潰そうとするのだろうか。

  10日に行われた柳瀬元首相秘書官の国会での参考人質疑は、予想通り調整して作り上げた記憶に基づく、一点の曇りもないストーリーの筈だったのだろう。ところが、話の組み立ては、愛媛県今治市の職員の記憶は従来述べてきた通り、記憶にない、と言いながら、記憶が定かでない筈なのに、面会人の着席位置までしっかりと述べ、話の内容まで細かく話している。県市の職員は後ろに控えていたので記憶に残らなかったのだろう、とも。安倍さんがらみの話になると、やたら記憶が鮮明になり、細かい点まで述べるのは、調整のし過ぎではないかと思われる。

  首相秘書官なのに首相官邸での面会打合せ等については一切報告していない、という。ここでも、言い切っている。首相秘書官は首相に何を報告するのだろうか。官邸内の話を自分ですべて差配するほどの権限は持たされてはいないだろう。では、誰に報告しているのだろう。安倍さんには関係ないことを強調するあまり、何とも不自然な職務遂行状況説明である。

  好き勝手に言いたい放題で終わった感のある参考人招致であったが、その内容の不自然さ、手前勝手さに、愛媛県知事から早速事実と違うと指摘されてしまった。交換された名刺を公開され、会っていたことを確認された。更に、当日の着席位置も違う。県市職員はメインテーブルで説明役であった。更に、柳瀬さんが主に説明を受けたと言っていた元東大の先生は当日はいなかった、という。ここまで否定されてしまっては、内容全体の信ぴょう性は失われた、と言っていいだろう。

  こんな状況でも安倍さんは丁寧に説明されていたと思う、と言い、自民党側もこれで幕引きにしたいという。また、与党の公明党代表の山口さんは党参院議員総会で、国会で加計問題を議論することにどんな意味があるのか、とか野党側は何をしたいのかはっきり主張する必要がある、とか言ったそうだ。何を考えているのか。加計学園には他の私立大学同様に補助金つまり税金が支出されるのである。税金の支出先が政治権限の私的利用によって作られても良いと思っているのだろうか。こんなことの良し悪しも、いちいち説明をしなければ国会で議論できないというのだろうか。安倍さんは政治家としての資質には大いに疑問だが、山口さんの資質も大いに疑問である。こんな、政治家として不適格と思われる二人の党首に率いられている自公両党が与党として内閣を作っているのだから、日本という国がまともな国にならないのも仕方ないか。

空疎な国会にした政府自民党

  安倍自民党は一体政党なのだろうか。それとも、安倍晋三個人支援団体なのだろうか。森友・加計問題での安倍さんの関与は、各種の状況証拠が出てきて最早否定できないところに来ている。それを政府自民党を挙げて疑惑潰しをしている。これだけの疑惑の状況証拠があるのだから、反証を挙げれば良いものを、文書廃棄や口封じなどで、そもそも疑惑は存在しない、ということで突破しようとしている。

  野党が要求している柳瀬元首相秘書官の証人喚問を与党は拒否している。疑惑解明というなら当然了承だろう、と思ったが、何故か拒否。参考人としてなら良いという。証人喚問なら虚偽の応答は偽証罪に問われる。これは国会で虚偽の応答をすることが前提なのだろう。それを裏付けるかのように、記憶をたどる限り愛媛県今治市の職員とは会っていない、と言っていた柳瀬さんが、加計学園関係者とは首相官邸で面会したことを認める方向で調整している、と報道されている。

  人の記憶まで調整する、というのには恐れ入った。こんな対応で安倍さんの言う膿を出し切るなんて、もう笑うしかない。こんな浮世離れした言葉遊びにうつつを抜かして税金の無駄遣いをされては、ただただ迷惑なだけ。野党の審議拒否を批判しているが、今の状況で審議したところで、答弁を求めても虚偽答弁や答弁拒否、資料の提出を求めても改竄文書やのり弁文書。今の国会の状況を改善しなければ、まともな審議は期待できない。

  そんな状況下、野党は参考人招致で折合いをつけて、審議拒否を解き、国会審議が再開されることになった。再開されてもこんな状況が変わるわけではない。審議についても、与党が重要法案とする各法案審議が遅れていて、相変わらずの強権的な議事進行で、内容より今国会での成立を優先させることになるだろう。実質的な内容のある議論は期待できない。日本という国は何とつまらない国になってしまったのか。

自分の言葉に責任を持たない安倍首相

  知識も知恵も持っていないが、権力だけは手にしている現安倍首相が、その権力を縦横に振るってやりたい放題をやっている。政治家として最も大切だと思う言葉。その発する言葉に全く責任を持たない安倍さんは、相変わらず自分に都合の良いことは雄弁に語り、都合が悪くなると逃げ回る。手に入れた権力を利用して、自分にかかった疑惑を押さえつけ、無かったことにしようとしている。

  数々の疑惑が発覚すると、国会の場では、当初は真っ向から否定し、証拠となる筈の文書等は、破棄した、とかどこにも証拠はないとか居丈高に言う。国会を離れると、真摯に説明するとか自分の手で膿を出し切る、とか格好いいことを言う。しかしながら裏付けるような文書が出てくると、途端に、その件についてはコメントを控える、とか言って、逃げを打つ姿勢に転じる。全く子供みたいな自分勝手さである。

  現在、国会は野党の審議拒否で変則的な状態で開かれている。自民、公明の与党と準与党の維新は審議拒否をしている野党を非難しているが、何故そんな事態になっているのかを考えてみれば、責任は与党の側にあることは明らかである。公文書は隠す、改竄する。たまに出してくる文書は黒塗りの海苔弁。質問にはまともに答えない。答えても後で訂正する。そんな状態になっても誰も責任をとらない。こんな状態で国会審議をして政府与党の答弁の何を信用しろというのか。やはり何らかのけじめは必要だと思うのだが。

  こんな状態の中でも安倍さんは、信なくば立たず、とか言っている。そんな無責任な言葉を言っている暇があったら、一度でも実行してみたらどうなのか。言ったことに責任を持たないで、きれいごとの言葉だけ並べるなら、今どきの中学生でももっと気が利いたことを言うのではないか。

  自分の発した言葉に責任を持たないのは安倍さんだけではないようだ。安倍さんのお友達と言われる人々は、言葉に責任を持たない、という共通点を持っているようだ。甘利さん、下村さん、あなた方の疑惑について、後で説明すると言ったきり、その後音沙汰無しはどういうことなのか。そんなことまで安倍さんの真似をすることはないだろう。

安倍内閣のセクハラ対応

  福田財務事務次官のセクハラ問題で、麻生財務大臣は福田さんの辞表を受理し、閣議でも了承されたという。自らセクハラを認めての辞任ではなく、騒がしくなって仕事にならないから、という。これで福田さんは無罪放免である。録音という決定的な証拠があるにもかかわらず、麻生さんは、被害者と加害者の双方を調べなければセクハラは認められない、被害者は名乗り出ろと言っている。また、下村元文科大臣に至っては、はめられた、だとか、会話の録音などある意味犯罪だと、加害者擁護から被害者攻撃をしている。麻生さんも記者会見でこの言葉を引用し、福田さん擁護に回っている。この対応は一体何なんだ。

  安倍内閣の看板政策である「すべての女性が輝く社会」とか「女性の活躍推進」とかは何なのか。もともと安倍さんが耳障りが良いだけで掲げた政策であり、本気度は感じられなかったが、これを真っ向から否定するような今回の麻生さんの対応は、自己保身以外の何物でもないだろう。ここで福田さんのセクハラ辞任を認めたら、先の佐川さんに続く不祥事による辞任で、財務省の最高責任者である麻生さんが知らん顔はないだろう。

  この問題が表に出てから安倍さんの反応が出てこない。なぜ黙り込んでいるのか。麻生さんを擁護するわけにもいかないだろうし、辞めさせるわけにもいかない。この件については進退窮まっているから黙っているのだろう。内閣の屋台骨である麻生さんを辞めさせたら、秋の総裁選での自分への支援を得られなくなるだろうし、それ以前に、麻生さんが辞めたら次は自分への風当たり厳しくなるだろう。結局、安倍さんもセクハラ問題より自己保身を優先しているだけで、政策は空念仏だったことを自ら認めることになった。

  更に不思議なことがある。僅かに、野田総務大臣が控えめながらこの問題の対応に疑問を呈しているのみで、他の自民党の女性議員から何の反応も聞こえてこない、ということである。自民党の女性議員はこれらの対応を是認しているのだろうか。或いは、ここで声を上げると、次の選挙の公認に不利益を被ったり、自身が党や内閣の要職に着けなくなるから黙っている、ということなのか。後者なら、官邸の権力集中が極まって最悪の状況である。

  今、世界的な潮流となっている #Me Too 運動など日本には無縁なのだろうか。今回の問題は外国でも報道されているようで、女性の社会参加に対する日本の後進性を知らしめることに一役買うことになっている。

自己保身に走る政治家

  次々と新しい醜聞が露見している。そうした中で当事者たる政治家が解決しようとする努力が全く見えないのは何なんだろう。時が経てば国民は忘れるから、その時まで首を竦めていればいい、とでも思っているのか。安倍首相は、秋の総裁選を睨んで党の研修会や各地の党県連の大会等にまめに出席、そこでは各種疑惑を自分の手で解決する、と決意を表明しているようだが、どこまで信用されているのだろうか。

  昨年は事あるごとに真摯に丁寧に説明すると繰り返したが、そのようなことは一度も実行されなかった。毎度毎度の口先だけの安倍さんを実証してきた。今年は膿を出すとか自分の手で解決するとか言葉を変えてみたものの、中身は相変わらず口先だけのようだ。自民党員の方々は、こんな安倍さんの言葉を信じているのだろうか。それとも、疑惑に関してはそれなりに一生懸命やっている、と評価しているのだろうか。

  本気で解決しようとすれば自身が無傷では済まないだろうから、安倍さんに解決する意思も責任感もない。森友問題、公文書改竄、追加で出てきた財務事務次官のセクハラと、こちらも疑惑・醜聞をたっぷり抱えた麻生さんは、当事者意識は全くなく、森友問題は安倍さん、文書改竄は官僚、セクハラは次官個人それぞれの問題で、自分は関係ない、といわんばかりで、自ら問題解決しようとする気配さえ見せない。

  その他、問題となっている疑惑の数々も、政治の側が積極的に解明しようとはぜず、何とか言い逃れしよう、無かったことにしよう、と本筋ではないところで一生懸命動き回っている、そんな感じがしてならない。結局、今のところは安倍さんには逆らわない方が身の為と思って、動かないのだろう。国民の為の政治をしようという意識はなく、どうすれば自己保身が図れるかという、全くあり得ないような価値観で動いているとしか思えない。

  こんな政治家たちが取り仕切っている日本という国の行く末はどうなってしまうのだろうか。

安倍内閣は疑惑を温存する?

  最近の新聞は程度の差こそあるもの、安倍首相や中央官庁の官僚、自衛隊上層部の疑惑や不祥事の載らない日はない。それと同時に、これら疑惑や不祥事を無かったものとしようとしたり、一部の者の単独犯行だとして政治家とは関係ないものとしようとしたりする安倍さんや関係閣僚の言動も毎日のように載せられる。

  幾つかの省庁でいろいろな疑惑、祥事が同時多発的に発生するような事態はこれまでになかったであろう。もっと言えば、今までならそれらの一つ一つの疑惑ですら内閣は倒れていたであろう。それがこれだけ重なってもまだ持ちこたえている。それは、与党自民党公明党が必死に支えているからである。

  ならば、何でこんなに長引いているのか。それは安倍さんを筆頭に、政府側が疑惑、不祥事を解決しようとせず、揉み消しや潰しにかかっているからであろう。短期で解決する気なら方法は幾らもあろうが、解決する、ということは自分に火の粉がかかり、自分が無傷では済まないからである。

  日本という国はきちんとした三権分立の国家ではない。首相は国会で多数を握る与党のトップであり、与党の意志のままに動く。裁判所にしても、最高裁長官は内閣が指名するし、最高裁判事も内閣が任命する。その他の日本銀行総裁や審議委員、会計検査院人事院などの主要人事も内閣が任命し国会の同意を得る。つまり、総理大臣を頂点とした任期期間中限定ながら独裁国家である。国会が国権の最高機関と憲法に規定されてはいるが、実態は与党の支配下にある。

  日本では国会での審議では党議拘束が普通に行われていて、国会議員個人の意見を国会に直接反映することが出来ない。それだけでなく、与党内主流派に逆らうと選挙で公認を得られなくなる。小選挙区制になってから党の公認を得られなくても当選できる議員はごく少数だろう。だから言いたいことも言えなくなって、保身の為にひたすら主流派の意見に従うようになる。

  世界が大きく動いている今の時期に、日本は国内問題を解決しようとせず、ただ時の過ぎるのを待つ、では世界の動きから大きく後れを取る。だからといって、この問題を脇に置いてというわけにはいかない。こんないい加減な安倍内閣に日本を任せるわけにはいかないのである。安倍さんの後に誰が政権を担っても、今より悪くなることはないだろう。

  疑惑については、情報開示もせずに口先だけで取り繕うのではなく、全ての情報を開示し、今かけられている疑惑が間違いであることを示せばいい。不祥事については、監督不行き届きを素直に認め、責任をとって担当大臣は自ら辞任すればいい。もし、疑惑が晴らせなければ、疑惑を素直に認め、不祥事の処理が済んだところで、安倍さんは自身で啖呵を切ったように内閣総辞職し、国会議員も辞職すればよい。安倍さんにはそんな度量はないことは十分承知の上での話である。日本という国は、そんな情けない人物でも総理大臣が務まる国なのだろうか。