日米首脳会談の本当の成果って

  日米首脳会談が終わった。共同声明は、同盟関係のさらなる強化と、通商関係を含む経済関係については今後協議をしていく、ということのようだ。その後のゴルフについては、一切の取材は認めないということだったようだ。

  共同声明は何の変哲もない通り一遍のもののようだが、今の日米の立ち位置からすれば、結構重要な内容のようだ。日本側は、同盟関係の更なる強化は、軍事同盟の強化、即ち、日本の軍備拡張を申し合わせたということで、米国のお墨付きをもらった日本の総理は、国内状況にお構いなく軍事費の一層の増加に拍車をかけることになるのだろう。一方、米国側は、支持してくれる首脳がほとんどいない西側諸国で、唯一尻尾を振って付いてくる日本を、同盟というエサで釣りながら日米FTA締結に向けたレールを敷行けた、ということになるのだろう。

  ただ、ゴルフ場でどのような話がなされたか。あるいは、本当に楽しんだけなのか、知る由もない。なにせ、楽しむだけなんて考えられない、いろいろな話をしているはず、という従来の常識が通用するかどうか。考えにくいことではあるが、政治経験のない米国大統領が、気晴らしにポチを連れて好きなゴルフをしただけ、というは絶対にないとは言い切れないだろう。

  ゴルフ場で何らかの話がなされたとすれば、それは日本側にとっていい話ではないはず。ただ、報道陣を締め出した中で、プライベートということで、後の公式な記者会見もないだろうから、どんな話があって、どんな申し合わせがあったのかは、公になることもなさそうだ。

  日本政府は、今回の日米首脳会談は首脳同士の信頼関係も築けたし、大成功であったと大々的に宣伝するだろうが、何をもって成功とするかが大いに疑問である。日本は事の良しあしを判断できず、米国に無条件で従う自主性のない国、というのが世界的に再確認されてしまったような今回の訪問は、将来的にも日本の国益とはならないと思うのだが。