総理大臣の空虚な内容の演説

  通常国会の閉会を受けて記者会見した安倍首相。直前の報道各社世論調査での内閣支持率下落を受けてか、会見の冒頭では国会運営についての反省の言葉を口にした。しかし、それは野党に責任があるという前提に拠っていた。

  また、指摘があれば都度、説明責任を果たす、と述べたが、実行されることはないだろう。会見の口調は、一見低姿勢で反省しているように聞こえるが、文字で見ると、相変わらず野党攻撃が中心で、こうなった責任は野党にある、という趣旨である。

  低姿勢風の後は、自慢話と、財源や方法、なぜ、の部分を示さない、検証されることの無い、耳触りの良い、受け狙いの言葉の羅列に終始した。

  いつものように、強引な国会運営の後に、今後は丁寧な説明をすると言いながら、そのような説明を聞いたことがない。しかし、今回はちょっと様子が違ってきた。この言葉が、単に反省を装ったその場限りの言葉であることが実証されそうだ。

  首相会見の直後に加計学園疑惑の追加の文書が文科省から発表された。これは、会見の後の夜のNHKで取り上げられたようであるが、それで、文科省は発表せざるを得なかったのだろう。文科省と萩生田副官房長官の会談記録で、内容も重要事項が含まれている。この文書について、菅官房長官や萩生田副官房長官か全面否定しているが、全く説明になっていない。安倍さんの言う丁寧な説明がどんなものか、どうやって逃げるのか。

  松野文科大臣は、菅さんや萩生田さんから相当脅されたようで、大臣が記者会見で、文書の内容に疑念があるとし萩生田さんに謝罪した。その一方で、問題の義家文科副大臣が萩生田さんに直接謝罪に行ったという。大臣、副大臣が揃って個人に謝罪するなどというのは、見たことも聞いたこともない。萩生田さんは安倍さんの最側近の腹心だから、その逆鱗に触れてしまった、ということなのだろう。これがこの国の未来予想図、ということなのだろう。