都議選の惨敗の後

  東京都議会議員選挙が終わった。結果は自民党の歴史的惨敗であった。獲得議席数からいえば、小池・都民ファーストの躍進だが、風が吹いたかといえば、そうではないと思う。自民党が勝手に負けた、という状況だろう。都政は国政とは違う、とはいうものの、東京都民にとっては、国会も地元のようなものなのだろう。国政での強権的運営や疑惑隠し、議員の資質を疑うような言動、など国民から遊離した感のある自民党に対する不信感が今回の結果なのだろう。

  当日、惨敗が見えた頃、安倍首相、麻生副総理、菅官房長官、そしてなぜか甘利元経産大臣、この4人が会合し、今回の敗北は首相への責任問題にはならないとの認識で一致した、という。安倍さんは敗因を政権の緩みだとか言って、深刻に受け止め、深く反省しなければならない、と語る一方で、反省すべき点は反省しながら、謙虚に丁寧に、しかしやるべきことはしっかりと前に進めていく。また、党一丸となって態勢を整え、結果を出すことで国民の信頼を回復したい、と強調した。

  結局、都議選の敗因は党本部の執行部とは関係ない。安倍内閣は、今まで何回も聞かされ聞き飽きた、謙虚にとか、反省すると、取り敢えず言っておこう。でもその場限りの口先だけで、やることは今までと何ら変えることはない、と宣言したようなものである。更に、安倍さんは党役員会で、党勢回復のため何ができるか考えてほしい、と努力を呼びかけたという。自分の責任は棚に上げて、言いたい放題である。

  都議選で大敗すれば、少しは変わるかと思っていたが、早々に、変わらないと宣言されては、この先が思いやられる。この先、お友達の甘利さんの復活、萩生田さん、下村さん、の疑惑の徹底的な隠蔽、子飼いの稲田さんを徹底的に守る、となるのだろう。時が経てば国民は忘れる、暫くの辛抱だ、と思っているのだろう。時が経過しても国民は忘れない、ということを示していかなければ、この国はまともな国に戻れなくなってしまうのではないか。