首相の本気度は?

  国会の閉会中審査で揉めている。先日、文科、内閣両委員会の連合審査会ということで、前川前文科事務次官参考人として招致し、加計学園問題に関する閉会中審査が行われた。しかし、安倍首相が出席しないこともあり、消化不良のまま終わってしまった。それで、野党側から安倍首相の出席の下での予算委員会の閉会中審査か、臨時国会を開くように、という要求が出ていた。

  当初、自民党は拒否していたが、一転、安倍さんが、出席して説明する、と言いだし急遽、予算委員会の閉会中審査に応じることになった。支持率の低下に抗しきれなくなった、というのが実情だろう。「国会のことは国会でお決めいただく」と言っていた安倍さんが、自分で説明する、ということで閉会中審査を決めたという形をとったのだろう。

  体裁を整えたまでは良かったが、自民党から開催条件が出されている。日程は衆院参院合わせて1日。しかも、質問時間は与野党50:50の割合。野党の証人喚問要請は拒否、参考人招致も一部拒否。というものである。質問時間については、過去自民党の野党時代も含めて、ほぼ与党20:野党80で、今回も野党の主張は従来通りである。これに対し、自民党の50:50は明らかに野党の質問時間の短縮を狙ってものである。

  安倍さんが本気で自分で説明責任を果たす必要性を認めたなら、堂々と、条件など付けず、十分な時間を取り、証人喚問にも応じ、自らの正当性を十分にアピールしたらいいと思うのだが。何故そうしないのか不思議である。なんとか逃げよう、はぐらかそう、言質をとられないようにしよう、などと姑息なことばかり考えるから、疑惑が疑惑を呼ぶ疑惑の連鎖が起こっている。

  安倍さんが本気で疑惑などない、手続きに一点の曇りもない、というなら、口でそう言うだけはなく、裏付けが必要なのである。疑惑解明に本気で取り組む姿勢がないなら、やはり疑惑は疑惑ではなく、事実だと思うしかない。