総選挙が終わった

  何の為かわからない衆議院議員選挙が終わった。結果は周知のとおり議席数では自民党の圧勝である。議席数ではというのは、得票数では違った景色が見える。小選挙区では立候補者数が違うから一概に言えないが、それでも自民党の得票率は48%に対し獲得議席数は75%、比例区でも得票率は33%に対し獲得議席数は37%。小選挙区は全国的に候補者を揃えた自民党の全得票数は多くなるだろうから、それが支持率になるとは言えないだろうが、比例区は政党名での投票なのでほぼ支持率といえるだろう。

  この結果を冷静に見た結果かどうか、安倍首相をはじめ閣僚などからのコメントに謙虚という言葉が躍っている。安倍支持派と反安倍派では使っている意味合いが違うだろう。反安倍派は来年の総裁選挙に向けて、自民党支持票が盤石ではないことを強調し、安倍独裁に歯止めを掛け、自分が総裁選に出ることを見据えての発言だろう。一方安倍さんにとってはうれしい誤算になったが、今のところはそれを顔に出すと反発を買いそうなので、取り敢えず謙虚にと言っておこう、という程度だろう。

  言葉を大事にしない安倍さんにとって、その時に都合の良い耳触りの良いことを言っておけば、支持率は上向くと思っている。数度の強行採決の後も、森友加計問題の幕引きの為の強引な国会閉会の後も、国民の声に謙虚に耳を傾け、丁寧に説明していくと言っていた。それにより強引な国会運営で下がった内閣支持率が上向いた。今回も意味不明な衆議院解散後の総選挙が終わった後に、謙虚に、という。今までも謙虚だったことがあったか。丁寧に説明をしたことがあったか。それを考えれば、これからの国会運営を丁寧に進めるとは考えにくい。これから最長4年選挙をしなくて済むのである。これから2年位の間はどんなに傲慢な態度で強引な国会運営をしても、2年あれば忘れてくれるだろう、と国民を見透かしている。

  選挙制度に不満を言っても仕方ない。この結果で世の中動き出すのだから観念するしかない。ツケを先送りしている安倍さんの政策の破綻を見届け、尻拭いをするのが誰になるか。それを楽しみにしよう。