やはり言行不一致だった

  選挙が終わった後、安倍首相をはじめ閣僚からも『謙虚に』が連発された。案の定、あれから1週間もしない内に、言葉だけだったことが明らかになった。

  自民党は大勝したことで、国会での与野党の質問時間の配分を見直そうという動きがあるという。衆院予算委員会は現在、与党2割、野党8割の割合で質問時間が配分されているという。この野党の質問時間の割合を減らすことを検討しているという。菅官房長官は記者会見で「議席数に応じた質問時間の配分を行うべきだという主張は国民からすればもっともな意見だ」と述べたという。

  何でもっともな意見なのだろうか。与党は、国会で審議する前に政府と無制限の審議する時間が与えられている。ここで政府と与党は非公開の場で質問や要望など議案について審議することが可能なのであり、そうした手続きを経てから国会審議に臨んでいる。しかも党議拘束をかけて、党内からの反対意見は封じられているのである。一方の野党は、事前の質問や要望などの議案の審議の場があるわけではなく、明らかに国会審議以前の段階での差があるのである。もし菅さんの言うように議席数に応じた審議時間というなら政府与党間の事前協議を禁止するか、公開して質問時間とみなすことにしないと公平ではないだろう。

  何とかして野党と議論をしたくない。議論抜きで自分たちの言い分を通したい。しかも国民に見える形での実質的な審議の時間を短くして、与党の質問という形での政府の言い分の宣伝をしたい、という露骨な意図が見え見えである。どこが謙虚なのか。相変わらず言葉遊びだけで、言葉に沿った行動はしない安倍さんが旗振り役の自民党らしさが露見したということだろう。制度上の問題はあるものの、こんな形で『こんな人たち』に日本の政治を任せる選択をしてしまった日本という国は、この先どうなっていくのか心配だ。