首相の品格

  朝のラジオの街角アンケートで、安倍首相に品格があるか、というアンケートをやっていた。最近、大相撲元横綱の暴力事件で、横綱の品格というのが話題になっているからだろう。アンケート対象はサラリーマンなのだが、その結果は安倍首相には首相の品格があると思うが52%となった。

  品格があるという理由には、国会答弁で官僚が作成した文書に頼らず、自分の言葉で受け答えをしている。また、外国の脳との会談で対等に話が出来ている、などがあった。ここに品格があると思うが半数を超えている理由がある、と思われる。

  国会での質疑をニュース等でよく見ていると、自分の言葉で話しているのは、一方的に自分の言いたいことを主張するときのみで、他の質疑においては殆どが官僚作成の文書の棒読みである。唯一自分の言葉らしき応答があるのは防衛関連だけだろう。それも、質問に対して応えるというより、質問をすり替えて自分の意見を主張する場合だろう。安倍さんが質問をはぐらかさず、まともに議論をしているのを見たことがない。議論のできない首相に首相の品格はない。究極は、国会審議中に野党の質問者に野次を飛ばす。この様な首相は初めてだろう。品格云々以前の問題である。

  また、外国首脳との会談においても、報道からしか分からないが、対等に話しているようで、その会談の公表される内容からはとても対等とは思えない。対米国では明確に米国追従で、日本の主張が入り込んだ形跡はない。対ロシアでも、あれだけ親密さをアピールしているにも拘らず、国難とまで言っている北朝鮮問題で、ロシアに経済制裁協力を直接呼びかけることもできない。対中国ではまだまともに話が出来ない。対欧州主要国とは表面的な話以上の話をしたということは聞かない。対途上国は経済援助という手土産を持っての会談が主である。これまでに合計で幾らばらまいてきたのか発表されたことはない。これで外国と対等な会談をしてきた、と言えるのだろうか。

  こんな感じで、内容や状況とは関係なく、ぶら下がり取材や記者会見での強気な発言が報道されたり、いろいろ外国に行っているから、いろいろやっているのだろう、というようなイメージ先行での数字ではないか、と思われる。安倍さんが国会で何を言っているのか、どんな議会対応をしているのか。どんな場所で何を言っているのか。何処へ行って何をしてきたのか。よく見ていないと、この人は見せ方が上手くなっているのかもしれないが、その本質を見誤ることになるのではないか。私には、とても首相としての品格があるとは思えないし、それ以前に、国会議員としての品格にも疑問符が付く、と思う。