安倍政治の長期化で日本が危ない

  安倍政権がこのまま続くようだと、日本は危ない。安倍さんは認識しているかどうかわからないが、日本社会では、格差拡大、少子化と人口減少、高齢社会、財政再建、などの問題を抱えている。しかし、安倍さんはこれらの問題をずっと回避し続けている。これらは短期間で解決できる問題ではなく、長期的に取り組まなければならないのに手を付けようとしないのである。

  安倍さんは自分の政策の成果を数字を使って誇示することが多い。しかし、その数字に対してはいつも反対の数字も出ているのに、そちらの話は知らんふりである。以前安倍さんは格差が拡大しているという批判に対し、厚労省の調査で所得格差を示すジニ係数は小さくなっている、と批判をかわした。

  しかし、この調査では確かに累進課税や各種社会保険料控除後の所得再分配後格差は僅かに小さくなったものの、所得格差は過去最大になっているのである。所得の定義や世帯人員数など、計算上の前提条件が与える影響が大きいので、傾向を見るには良いが、少し良くなった悪くなった、というレベルの話は適当ではないと思う。良いとこ取りをしたいのは分かるが、実態を表しているとは言えないのではないか。安倍さんが日本が格差社会であるという認識がないので、格差縮小に向けた政策は期待できない。格差はさらに拡大することになるだろう。

  富裕層はますます豊かに、貧困層はますます貧しくなる社会的仕組みは早急に解消して欲しいものである。一例は「ふるさと納税」という寄付金もどきの制度である。富裕層はその地方税を全国各地に分散し、高級食材から日用食材まで手数料のみの取り放題で年間食費ゼロを豪語する猛者までいるという。一方で、日々の食材をやりくりの末に苦労して手に入れなければならない層もいる。また、所得税でも配当金の分離課税など富裕層向けの節税項目もある。ぎりぎりの生活費しかない層と、どうやって支出を減らし手元に資金を残すか、に腐心する層と、格差は広がる一方である。