言葉は大切です

  安倍政権は毎年のように看板政策が掛け替えられている。地方創生・女性活躍・一億総活躍・働き方改革、更に人づくり革命・生産性革命等々。一体何なんだろう。何ひとつまともに実行された気配はないし、個々の政策の検証がなされた様子もない。次々と看板を掛け替え、国民の目をそらすために、何かやっている風を装っているだけに思える。誠実に政策を実現しようというポーズは見せるものの、腰を落ち着けて真剣に取り組んでいるとは思えない。

  同様のことは、安倍さんが連発する「最重要課題」でも起こっている。デフレ脱却・経済再生・災害からの復興・拉致問題教育再生・子供の貧困問題等々。事あるごとにその場その場で最重要課題を連発しているが、本当に最重要課題だと思っているのですか。最重要課題も連発されて、色褪せてしまいます。そして、それらの最重要課題は今どうなっているのですか。もし、本当にそれらの一つ一つを最重要課題だと考えて取り組んでいるのなら、その途中経過の報告があってもいいだろう。

  最重要課題を連発する安倍さんも、一つだけ最優先・最重要課題と言わないことがある。憲法改正である。安倍さんは憲法改正を最重要課題とは決して言わない。決して言わないからこそ自身の最優先課題なのだろう。どんな重要な課題も順位は憲法改正に優越することはない。安倍さんがよくライフワークであり最優先課題だと言う拉致問題憲法改正に後塵を拝する。

  安倍政権の政策は、憲法改正に向けた実質改憲への歩みか、現実に目を向けないようにと、耳触りの良い言葉を並べた改憲への環境作りだろう。対北朝鮮対応も力づくの経済制裁を選択し、拉致問題解決の対話の窓口は固く閉ざされたままである。

  言葉は大切にしなければならない。最重要と言ったら、何よりも優先させなければならない。それより優先するものは無い筈である。何よりも憲法改正が大事なら、最重要課題は憲法改正であると言い切るべきである。誤魔化しながら憲法改正を最優先に進める安倍さんに、どんな改正でも憲法に手をつけて欲しくない。

  堂々と議論もできないで、言いたいことだけを言っているだけの首相に、現実をしっかり見据えた政治を期待するのは無理だろう。日本がこれ以上変な方向に進まないように、早く辞めて。