相変わらず意見交換が出来ない

  核兵器廃絶国際キャンペーン〈ICAN〉」事務局長が求めていた安倍晋三首相との面会を政府が、日程の都合上難しいということを理由に断ったという。相変わらず独りよがりの日本政府の見解、というより安倍首相の意向なのだろう。被爆国である日本の首相として、被爆者に寄り添うことが出来ない。残念な首相なのだろう。安倍さんのいつものパターンで、口先では何とでも言える。しかし、行動は伴わない。

  パネル討論に参加した外務省の役人は、核不拡散条約(NPT)など核保有国も含む枠組みを通じて、日本政府が「地道に核軍縮に取り組んできた」と訴えた。しかし、別の場で、被爆者からは「首相は条約(核兵器禁止条約)に参加できない理由を自信を持って説明できないのではないか。被爆国として本来はノーベル平和賞への祝辞を述べるべきなのに、述べずに逃げ回っている」と見抜かれてしまっている。

 安倍さんには、日本が被爆国であり、現実に被爆して苦しんでいる国民がいるのだ、ということが認識できないのだろう。アメリカの核の傘の下でアメリカの兵器を大量に買い込んで、憧れの軍事大国への道をまっしぐら。一応国内向けに核軍縮に取り組んでいるというポーズはとるものの、アメリカの機嫌を損ねない程度にアリバイ作りをしている程度のこと。真剣に取り組んでいるというなら、意見の異なる相手に逃げ回ることはないだろう。堂々と、自信を持って意見を交わせばいいだけのことである。

  討論や意見交換が出来ない、といういつもの安倍さんの本領発揮である。意見交換をして底の浅さが露呈しないように、初めから意見交換をしないのが得策、ということだろう。外務省の役人が事前の打ち合わせを綿密に行い、会談がほぼ形式的に進められる外国首脳との会談は数多く設定されるが、重要な国際的な組織との会談は設定しない。こちらは役人の事前の設定がなく、殆どその場の真剣勝負になる。これには安倍さんが内容的に議論に耐えられない。従って会談を設定しない、ということになる。情けない。これが日本の総理大臣とは。