一党独裁のつもりですか

  自民党一党独裁のつもりなのだろうか。言論の府である国会での法案審議でも、一応野党に言いたいことは言わせてあげる。しかし、それに対して真剣に答えようとはしない。法案の疑問点を問い質しても、裏付けなど必要ない、我々が良いと言っているのだからと、言を左右して質疑にならない。党首であり権力を握っている安倍首相の対応と同じになってしまっている。議論の出来ない安倍さんは、国会答弁でもまともな議論にならず、一方的に自分の言い分を述べるだけで押し通している。それと同じように、法案の内容を修正する必要はないし、疑問を持つ方がおかしいのだから、答える必要はない、と言わんばかりである。

  多数を持っていれば何をしても良い、というなら、国会での審議など必要はない。自分たちのやりたいことを、やりたいようにやれば良いだけである。民主主義の前提は、幅広い意見を出し合い、議論を重ね、より良い結論を導き出す。最終的に折合いのつかない部分については、止むを得ず多数決で決める。ということだろう。多数決でやって良いことと、多数を持っていてもやってはいけないことがある。多数派はその区別をしっかりわきまえていなければなるまい。それを自分たちの意見が絶対。異論は無視する。結論ありきで国会に提出するでは、民主主義も何もあったものではない。正に一党独裁と同じ状況を作り出している。

  自民党は、国会の基本である選挙制度を、自分たちの都合の良いように改正しようとしている。数年前、参議院議員定数の一票の格差を多少でも是正しようと、与野党で協議して導入した合区について、実質的に効力を無くす方向で定数増加をしようとするものである。合区した選挙区はもともと自民党が強い選挙区で、合区により自分達が不利益を受けた。その不利益を回復しようとする、全く以て自分勝手な自分たちによる、自分たちの為の改正である。こんなことを平然と、自民党自民党の言いなりで主体性のない公明党を除き、維新の会でさえ反対するこの法案を、まともに国会での審議もせずに強行成立させようとする姿勢は、口には出さないものの、問答無用と言っているのと同じだ。

  こんな異常事態を生み出している安倍内閣の支持率が、徐々に上向いていることに、日本沈没の危機を感じる。安倍内閣を支持する理由の内訳の最大理由が、いつの、どこの調査でも、他よりよさそう、なのは、政治的無関心が広がっているからなのだろうか。他よりは何と比較しているのだろうか。具体的比較対象は想定していないのだろう。しかし、自民党内を含めて、安倍さん以外の誰が政権を担っても、安倍さんよりはまともな政治が出来ると思う。

  こんな政治状況が定着したら、日本は悲惨な状況になるのではないかと思うが、どうだろうか。