何をやっても恥じない安倍首相

  自民党は改正公職選挙法の採決を強行し成立させた。安倍首相を筆頭に、安倍内閣は法令に違反していない限り何をやっても良い、という理屈で、歴代内閣もさすがにそれはまずいだろう、と控えてきたようなことも平然とやってきた。究極は、安倍さんの一存で憲法解釈を変更し、集団的自衛権の容認を閣議決定したことだろう。今回の公職選挙法改正も、民主主義の根幹をなす選挙制度の改正を、自民党は自分たちの都合に合うように、ろくな議論もせず、一気に採決の強行まですすめた。

  何をやっても責任を取ることをしない安倍政権は、こんなことをしたら恥ずかしい、こんなことをしたら品位に欠ける、いくらなんでもこれはやり過ぎ、というような基準は一切お構いなし。都合の悪い事柄が出てきても無視を通す。

  安倍さんは国会軽視、というより、国会無視に近い国会対応に終始している。自分の考えの底の浅さが露呈してしまうような国会の議論に対しては、拒否反応があるのだろう。言論の府であるはずの国会で、安倍さんはまともに議論が出来ないので、自分にとって不都合な質問が出ると、言を左右にして徹底して質問には答えない。そればかりか、出来るだけ質問をされないように、質問時間の削減を狙ってか聞かれてもいない自説を延々と述べ質問時間潰しに徹する、という国会対応をしている。

  安倍さんの指示に拠るのか、安倍さんを見習っているのか、安倍内閣全体の姿勢として、疑問な点を解消しようとか、不明な点を明らかにしようとか、わからないことを納得できるように丁寧に説明しようとか、そうした姿勢は全く見えない。自分たちが成立させると決めたことは、どんな不都合なことが内蔵されていても関係なく成立させる、ということで採決まで強行させている。例えば、先日成立した働き方改革関連法。前段の審議会で使用したデータは全て使い物にならないいい加減なものであったが、データだけが法案の根拠ではない、と言って採決まで強行し、成立させた。その間、野党側から出た疑問点には何一つ回答していない。

  今回の改正公職選挙法は、沖縄の本土復帰以外で初めて参議院議員定数を増やした。何で今この時期に議員を増やすのか、全く分からない。一票の格差是正の為に与野党合意で作った合区による失業対策、ということだろう。合区の対象は自民党が圧倒的に強い地域で、このままでは自民党議席減になってしまうから、ということだろう。何故議席増をしなければならないか全くわからない。これも野党各党からの疑問には何一つ答えることなく、ろくな審議もせず採決を強行し、成立させた。

  この後、カジノ法案が控えているが、多々ある疑問点には何一つ答えることなく、他の法案同様、採決を強行し成立させるのだろう。安倍政権にとって国会は議論の場ではなく、単なる手続きの為に必要な経過時間位の意味しか持たないのだろう。

  こんな政治がいつまで続くのだろうか。