安倍政権は何をしてきたのか

  現安倍内閣になってから約6年。この間安倍政権は何をしてきたのだろうか。

  安倍政権の特徴は、目まぐるしくスローガンを打ち出し、しかもその政策の達成状況の検証は一切しないということだろう。先ずアベノミクスと3本の矢を掲げ、その後女性活躍、新3本の矢、1億総活躍、働き方改革、更に人づくり革命といった具合だ。

  アベノミクスを掲げ、物価上昇率2%を目標にデフレ脱却を図ったものの、目標達成時期は、6度も延期した後明示しなくなった。安倍さんは大幅な金融緩和により目標評達成をするべく、日銀総裁を交代させ、更に審議委員も任期終了に合わせ順次自分の考えに沿う委員に交代させ、結果全員が安倍さんの意に沿う委員になっている。しかし、目標達成にはほど遠い状況である。にも拘らず手段の変更をする気はない。

  安倍政治のもう一つの特徴は、実績をアピールすることである。しかも実績の内、良い部分を集め、マイナス部分は言わない。経済成長をアピールするのに、GDPが10%伸びた、とか求人倍率最低になったとか、税収が増加したとか。しかし、GDPは2年程前に計算方法を変え、それだけで4%強増加している。その部分は伸びた内訳として説明されることはない。更に、実質賃金は下がり続けているが、統計資料では示されるが、説明されることはない。

  有効求人倍率が数十年来の高水準になった、とアピールするが、景気が良くなっているから、ということもあるだろう。しかし、労働人口の減少という側面については語られない。過不足についてもまた、東日本大震災の復興やオリンピック関連の建築工事に多くの求人需要が発生しているが、これらについての影響も語られない。

  税収が増加しても、安倍さんが掲げた財政再建にはほど遠い状況が続く。PB(基礎的財政収支)の黒字化も当初目標年度に達成できず、結局先送りした。税収が増加しても歳出削減をしないし、選挙を有利にするために消費税の増税を2度も先送りしたのだから、当初目標を達成できる筈はない。更に、今後も先送りした目標を達成するための努力はしないだろう。自分の任期後まで目標達成を先送りしたのだから。

  他の人より良さそう、というだけの理由で今後もこのような政権が、好き勝手化なことを続けたら、10年後位の日本はどうなっているのだろう。